自転車とダイエット

 「百貫でぶ」を言葉通りにとらえれば300キロオーバーで小錦全盛期でもかなわない。
小学校の頃にちょっと太った子をからかって使った言葉ですが「貫」の意味も当時は知らずに100キロデブぐらいの意味で言ってたのでは。
体重100kgの小学生などいないし、大人でも滅多に見かけない、実際その当時近所にはいなかった。たぶんこれからも…と思っていたのに、まさか自分が百貫でぶになるとは

 最高時で真冬ぷっくり着込んで厚手のコートを着たまま体重計に乗ると目盛りが一周して100kg付近でフラフラ揺れ動いていました。あわてて降りました、たとえ一度でも人生で100kgオーバーなどという記憶は残してはいけません。たとえコートが30kgくらいあったとしてもです。まあ実際は95kgってとこでしょうが、そのころの勢いからいえば100キロ超えは目前でした。
その体重計にはそれ以来乗ることもなくいつしか捨てられました。ツイードのお気に入りの重いコートはクローゼットの奥深く消えてダウンだけになりました。
古今東西あらゆるダイエット聞くものすべてといっていいくらい試し、三日坊主、成果が出ないまま次のダイエット法を試す。そんな暮らしが飽きること無く繰り返されながら限界点まで来たのに未だ希望の光さえ見えない。
そんなとき出会ったのが……自転車です。

 東日本震災のあった春、ガソリンを節約する意味もあって母の使っていないママチャリを借りて乗り始めました。最初は職場までの1キロちょっとの道で息切れしていたのが数ヶ月で20km程度はなんなくこなすように。秋にはクロスバイクを買って自転車ダイエットがすっかり習慣になりました。

 最初の数ヶ月は怖いくらい順調に月平均2kgくらいどんどん落ちていきました。まあ最初はけっこう落ち易いらしいです。スポーツバイクに乗りかえてからはすこし停滞したものの、毎朝20~30km走ったせいで1年半で82kgまで落とすことができました。実に13kgほどのダイエットに成功。
ダイエットは続けることが難しいので、なによりも楽しいのが一番。

 現在はオーダーしたロードバイクで週2~3日、早朝メインに走る程度ですが、冬のあいだはお休みなのでその間リバウンドした体重を減らすのが忙しいです。

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 この暑さで水もビールもたっぷり飲むせいか1~2kg程度は毎日変化しますが、おおむね8月中には82kg台に持っていけそうです。82キロでもお腹はややぷっくりしてますが、ほどほどっていうところで妥協するのも大人の対応でしょう。まあバランス的にちょうどいいのかなって7年間の経験からの理想体重でした。