自民党総裁選でなにが変わるのか 無駄になったカツカレー

 なんともすっきりしない結果となった自民党総裁選でした。
安倍陣営は地方党員票も7割超えを鼻息荒く言っていたにもかかわらず、直前になって半分取れば勝利と言い直していて結果ほぼ拮抗で石破さんが45%をとりました。
まあそれでも勝利は勝利でしょうが、国会議員票が81%、地方党員票が55%、この乖離はなにを意味するのでしょう。地方の反乱だとか言っていますが違うでしょう。
斎藤農水相や神戸の市議にさえ圧力をかけて7割目指して恫喝までして望んだ安倍陣営。結果は実らず、党内の不満や不信感を招いたのが原因かと思います。

「負けた派閥は冷遇を覚悟せよ」そこまで言いますか麻生さん。
冷遇されるのはあたりまえのこと」この恐怖政治ともいえる言動に関して麻生大臣はそう答えています。そのぐらいの覚悟が無いと政治家はやれないよとか。はたしてそんな時代でしょうか。
ここまで安倍圧勝確定といわれた選挙でそこまで言われて歯向かえる議員はいるでしょうか。石破さんを含め僅かな勇気ある人たちだけが声をあげました。モリカケ問題のごまかしや結果のあやしげなアベノミクス北朝鮮や米・露へ対する外交の不手際など現時点でも実績が見えていない政権に8割の信頼度はないでしょう。国会議員はどこを見て仕事をしているのでしょう。自分の議席や地位を守ることだけが仕事でしょうか。これなら国民投票のほうがマシです。
 地方票の低さについても「勝てばいいんだ」と麻生大臣。マスコミは勝手に言ってろといった調子です。
 国会議員の中にはカツカレーを食い逃げしてまで石破氏を支持した議員もいるようで、無駄になったカツカレーに安倍陣営は涙が隠せないしょうです。土壇場で正義を貫いた議員は立派ですが、立場上いたしかたないとはいえ食い逃げはまずかったですな。
 
 総裁選の二人の討論を見る限り安倍総理は頼り無さを感じてしかたありません。支える麻生大臣も大変でしょう。
また党員票45%の石破氏ですが、なかには安倍一強に不満を感じる議員の票もあるでしょう。今ひとつ国民人気と他議員の人望が少ない気がしますが、討論などを通して信頼に足ると感じた人も多いのではないでしょうか。これからどしどしメディアにも顔を出していってほしいものです。雰囲気は良いものがあります、きっと人気は上がるでしょう。政局を変えられるのは総理だけではないですから。
 
 今回の結果を踏まえて今後どのような政局運営になるのか想像もつきませんが、いつもの通りに「この結果を真摯に踏まえて努力し結果を出していく」みたいなことだけ言って、やりたい放題だけは止めていただきたい。難しいことは言わない、石破氏の言われる「公正誠実な」自民党を望むだけです。
 それにしても小泉進次郎氏はギリギリの石破支持表明は何だったのでしょう。ぎりぎりまで悩んでおられただけですかね。