ママチャリのチューブ交換とインフルエンザ予防接種

 日の出が遅くなったのと寒くなってきたのとで早朝に自転車に乗るのも少なくなった。こころ旅で火野正平が近くを通ったようなので同じ風景を見ようと一週間ぶりに乗るとしたら空気がない。ぺしゃんこのタイヤ。たまにあるのだが、ジワジワと空気が抜けていって水攻めしてもどこに穴があるのか白状しないやっかいな奴でチューブ交換しか道はない。スペアが無いのでとりあえずこの日は出撃中止。

 チューブを買って来たのでロードのを交換。タイヤの裏を舐めるように調べるが特に違和感はないので新たなチューブに交換するが、なにを焦ったかバルブを折ってしまう。800円が一本無駄に…5分ほど呆然としてから気を取り直してもう一本を入れる。
次はバーストしたまま放っておいたママチャリだがこれは気が重い。2000円前後の工賃なら自転車屋さんに頼んだほうが楽なのだが、なぜか負けたような気になるので自分でやる。いったい誰と闘っているのかと不思議に思う。外すのはスタンドと泥除けと荷台のステーとチェーン引きだけだよなぁ、と始まるがディレーラーとブレーキも外さなけりゃいけなかったのか。どうやったけ?って、どこかのサイトからのプリントアウトを確認してなんとか後輪を外す。
チューブ交換

高圧に入れすぎて破裂したチューブはバルブ付近が10cmほどに裂けていた。当然パッチは無理。新しいチューブに入れ替えてタイヤをはめ込むが、何度やっても思い通りにいかない。硬めのビードの残り30センチを手のひらでうんせうんせと押してるうちにスポッと入り込むのだが、このタイミングがつかめないのはまだ未熟なせいだろうか。
もう一台の自転車を参考にしながら元通りに入れる。外した順番通りに並べてあるパーツを組むだけなのに、それでも順番を間違えたり、右と左を間違えたりは必ずあってやり直す。ブレーキワイヤーも先端がささくれて新品を求めてホームセンターへ走る。アジャスターが錆びついて調整できないため微妙なブレーキ調整を何度もやり直す。11月の日の入りは早い、なんやかや形になった時は、もうすっかり暗くなっていて、自転車屋開業の夢はまだまだ遠いなと感じる。いや、手際が悪かったのは午前中のインフルエンザ予防接種が悪さをしたせいだろう。
 薄暗くなった道を走り出すと以前より調子良く安定して走るようだ、腕が上がったかな。もう一台の自転車は24インチのせいか前輪がふらつくのが気になってた。以前、父が文句言ってたのは本当だったのだ、真剣に聞いてあげればよかった。たぶんデタラメ自転車屋の組み付けがイイカゲンだったのだろう。今度ちゃんとした店で見てもらうことにする。軽さがウリの24インチは漕ぎ出しも軽くていいのだが、やはり安定感をとって元の26インチを普段乗りにしたほうがいいようだ。
こうなるとクロスバイクの出番がほとんどなくて申し訳なくなる。自転車でさえこの通りだ。一夫多妻制の旦那はどうやって平等にこなしてるのだろうか心配になる。
 その夜は、猫に新しいダンボールベッドを作ってあげて糖質ゼロの発泡酒で乾杯。

チューブ交換2