宅建士証ようやく取得できました

03年の12月1日に合格してから宅建士証を手にするまで140日の怒涛の記録である。

ようやく手に入りました。宅建を受けようなどと思い立ってからなら4年近く経ったわけです。

 合格証を手にしてからが長いとは聞いていたのだが、5か月近くかかるとは予想外。

最短でも3か月はかかってしまうのではないか。

それに不動産業に従事していなければ別途講習が必要だし、よけいに金もかかる。

 登録実務者講習。不動産業の実務をテキストやワークブックを用いながらの講習を受けて最終日の試験に合格して終了証をもらって、初めて宅建士登録が申請できるのだ。

不動産関連に勤めるわけでなければ宅建合格証だけでもいいはずなのだが、やはり宅建士証が欲しい。

 

①登録実務者講習

03年12月中旬にネットで申し込んだのだが、講習日は最短で04年2月の1週と2週目だった。近場で探すとここしかやっていないのだからしょうがない。

合格発表前に申し込むと18,000円で受けられる業者もあったけど不合格だったらキャンセル料が発生するのでおとなしく22,000円を払い込む。

 講義内容は自分の耳が悪いせいもあるが講師の声はほとんど聞き取れなかった。せめて試験に出る肝心な部分のみだけでも板書してもらえればよいのだが、面倒なのかそれもなかった。

今までの受検者500人のうち落ちたのは3人だけだとか、おれが4人目になりそうな気がして不安になる。テキストに入っていた問題集さえやっておけば大丈夫だとの職員の話を信じてやってみると宅建合格者なら余裕の問題で、実務的な問題も常識で解ける範囲だ。宅建試験のようなひっかけが無いだけ余裕で解ける。

ワークブック(不動産売買のケース問題)をやっておく。これもテキスト持ち込み可なので回答を理解していれば()内を埋めていくだけなので心配はないはず。

翌週の2回めの講習の最後の試験時間。前半4択のマークシート式20問。慎重に解いていくが特に問題もなく多分全問正解と思える。間違っても8割以上は解けている。

後半記述式20問。といってもほぼ穴埋め形式なので持ち込みのワークブックを見れば悩むことはない。さすがに数値的な部分は多少変えてはいるけど計算方法さえ理解していれば余裕である。ただマンションの契約書問題の後半部分を解いてくるのを忘れてて少々慌てるがワークブックを確認しながら解いて10分ほど残して退場。

多分満点だと思える。間違っても9割以上は取れているはず。

 宅建試験では問題集を持って帰って自己採点できたが、今回は問題用紙も一緒に回収されたので自己採点できない。何故?もしかして合格点に満たなくてもなんとかしてくれるって噂は本当なのかと考えたりしてしまう。

試験から2週間後、落ちたらギネス級だけあって宅建試験よりも緊張した日々。安くて当日に修了書がもらえるTAKKYOにすればよかった。他より激安の15,000円だし交通費かけても価値はあったかな。

それとも大手の美人講師のスクーリング受けたほうがよかったかな。地方は損だよな。

なにはともあれ講義とか数十年ぶりなのでピカピカのテキストや退屈な講義はけっこうワクワクしていた。

②登記されていない証明書やらなんやら

 2月末に到着した実務者講習終了書をもって登録申請に行く前に町役場で住民票と身元証明書をとる。(本籍地に住んでいない人は誰かに頼むか郵送で依頼)

その足で法務局へ行って「登記されていないことの証明書」(犯罪者でも禁治産者でもありませんよの証明)を取ろうとしたが、これは支局じゃとれずに県庁所在地か宇都宮の法務局へ行けと言われる。今から福島市へ100㎞走るのも面倒なので一晩考えて東京法務局へ郵送することにした。電話すると返送用封筒に84円の切手を貼っておくればいいだけだ。もちろん300円の手数料の証紙も貼って。

③登録申請~宅建士登録を阻む恐怖の37000円の収入証紙~

10日ほどで東京法務局より返送されてきた登記云々証明書をもって、すぐ建設事務所へ行って登録申請申込をする。

あくまで宅建士として登録してもらうだけなのだ。そのために37,000円は正直痛い。もったいない、しかしすでに22,000円使っている。管理会社の社長は不動産屋に勤めるときに有利だから、人生長いからとかいうので払うことにした。でもこんなオヤジを採用しねぇだろうな。

これでほとんど終わったなと安心してぐっすり眠ろうとするとその夜、大地震発生。

アパートが心配で朝まで眠れなかった。

 

宅建士証交付申請

待つこと4週間。宅建士登録済のハガキが到着。

ハガキと書類と写真をもっていざ建設事務所へ…って、待て待て、今回提出する写真は宅建士証に張り付けて5年間使用する奴なのだ。重説の機会があるかどうかわからんが他人に見せびらかしたい思いもあるし、スマホにプリンターじゃねくって今回は小ぎれいな写真を撮ろう。

スーツは礼服しかもっていない。昔のはあるけどサイズアウト。

Yシャツは手持ちのでなんとかなる、写らない下半身は冬物で間に合わせる。

メルカリで買った中古のジャケットとネクタイ、〆て4,800円を着て車を降りて颯爽とあるく俺を買物途中のおばさんたちが見る見る見る!!

ネクタイにジャケット着るだけでこんなにも違うものなのか。それなりの年齢になってからは異性の視線を感じることも少なくなったけど、スーツで決めればまだまだイケるんじぇね俺?ようやく大人の渋い魅力みたいのがでてきたのか。

すっかり自信を取り戻した顔で証明写真のブースに入る。イオンは800円だったのにYBは900円だ。学生の頃は300円だったのに酷い値上がりだ。

オプションの美白仕様100円をプラスして1000円。ドキドキしてあがったのを見ると全体が白っぽくて顔もジャケットも白く飛んでる。大失敗。オッサンの美白に意味なし。無駄無駄。

車に戻るときもすれちがったオバサンが皆俺の顔をなめるように見る。今日はモテモテだな。ほくそ笑みつつ車に乗り込んでルームミラーを見るとマスクをしていなかったのに気づく。

そうか、皆、マスクをしていないオッサンを非難の目で見ていたのか。道理で睨みつけるような視線だからおかしいと思ったよ。中年の魅力じゃぁなかったのね。まあ、時にはこんなこともあるさ。

翌日建設事務所で収入証紙4,500円と美白写真をもって宅建士証交付を申し込んで8日目。建設事務所から待ちに待った電話が来た。

すぐに車に乗り込んで受取に。こんどはお金は取られない。ハンコだけだ。

受け取って出口に向かうとすれ違ったおばさんが恐怖の表情で俺を見る。あれ?マスクはしているはずなのに。

どうやら目がふやふやしていたようだ。たかが宅建士証、どうってこともないさ、なんて思う心とは裏腹に口元がゆるんでしょうがない。口元はマスクで見えないとしても、知らず知らずに松田聖子の「卒業」を歌いながらニヤニヤ笑って歩くオッサンを危険人物と判断されたようだ。自然に出たからしょうがねーよな。

やっぱ相当うれしかったんだね俺。

 

 

①登録実務者講習

初回講座~終了証到着

24日間 22,000円

※申し込み日からだと75日間。

②住民票・身元証明書 本籍地役所 当日 数百円

③登記されていない証明書 (東京法務局郵送)

10日間 300円+83円

④登録申請~ハガキ到着 

24日間 37,000円

宅建士証申請~到着

9日間 4,700円

 

実務者講習は二日連続講義、終了証当日発行の業者を選べばもっと早くなる

住民票や登記されていない証明書は出生地の役所や法務局へ直接出向けば当日発行

登録申請は各自治体によって違うものか40日とか平気で言われたりするらしい。

終了証や登録済み証が到着するのが週末だったり、すぐに動けなかったりで余計に日数もかかってしまった。実務者講習もすぐに申し込んでおけば1月の講習が受けられたのに。

★合格後の費用

合計 63,700円

117日 (66日)

他に住民票やら登記されてない云々証書の手数料数百円と郵送費や交通費別途

 

アマゾンでカンパニョーロゾンダが余裕で買える金額である。

海外通販も円高で値上げされてゾンダももはや高嶺の花である。

中古で手に入れたトマジーニにやっぱり火野正平と同じゾンダできめたかったのに…

火野正平になることをあきらめて手に入れた宅建士証。はやく誰かに見せて自慢したいものである。