日産の決断にエールを

 ああ、ようやくそういうことになりましたか。長いこと待ち望んでいましたが逮捕までいくとはとは予想外。有価証券報告書虚偽記載とは日本の司法を舐めてたとしか思えない。

就任以来、鮮やかな手腕で一気に日産を回復させて売上も伸ばしてきたのは見事というほかないが、あまりの高額報酬や独善的な経営手法に非難の声が多く嫌うひとも多かった。だが残した実績には誰も文句が言えずに結局は彼のやりたい放題にされてしまったということなのか。そして今やルノーが落ち目になって立場は逆転してるのに、すり寄ってきた三菱まで含めて子会社化しようなどという目論見があったらしく、さすがに日産の経営陣も堪忍袋の緒が切れたってとこらしい。
 しょせん貧乏人にわかるはずもないのだが、日産だけで10億円近い報酬を毎年受けて、他にルノーや三菱からもあるのに住宅や家族に関わる支出、姉の偽業務契約まで会社に払わせるとはどんだけもらったら気が済むのか不思議でならない。家族や親族総出で三代かけても使い切れない金を得ながらまだ欲しいとか、出すのがもったいないとか強欲にもほどがある。舛添もびっくりするわ。 
 潰れかけの会社を救ってもらって今頃何を言っとるんだぁみたいな非難の声もあるようだが、高額報酬やプライベートな支出の援助やら20年の長きに渡って行ってきたのだから十分に返したのではなかろうか。褒められこそすれ避難されるとかとんでもない。ゴーンの功罪ということを考えれば、ここ近年ではちょっと酷すぎるんじゃないかってのがいろいろ聞こえてた。危機を救ってもらったのだから生涯なすがままってのも酷すぎる。
司法取引がどのような内容で、今後企業としての立場がどうなるかわからんけど、日産の未来を考えれば多少の不利益があってもここでゴーンを切ったのは正解だろう。何度も話し合いはやったのだろうし、歩み寄ろうとしなかったゴーンやルノーが悪い。
ちょっと世話になった人が少しづつ家に入り込んできて図々しく居座り始めるって話もよくある。最終的に家を乗っ取られたとかも小説ではよくある話し。ゴーンもそろそろ日産・三菱の子会社化計画を実行しようと考えていたようだ。
 三菱にはなにか役に立ったのだろうか。本当に助けるつもりがあったのか、日産に比べたらハナクソみたいな報酬だとばかりにいい加減にやってたのではないか。あるいはハナから子会社化するつもりでいたのなら許せない。三菱にもなんとか返り咲いて欲しい。
 
 ルノー本社やルノー筆頭株主フランス政府から田町の焼き鳥屋まで巻き込んだ事件だけに今後どのような動きがあるのかわからないが、これで業績悪化なんてことになったら日産が裏切ったせいだとか言われそうなので日産にはぜひ頑張って欲しいところ。私自身セフィーロ・ティアナと乗り継いできただけに次期ティアナと言われるアルティマ購入で応援したいところだが先立つものが無いのが残念である。