猪苗代湖のカモと白鳥

  16日の震災で崩れかけてる壁を見てるのも不愉快なので出かけることにした。

彼岸のお客さんもひととおり来たようなのでぷらりと猪苗代湖まで。

じつはつい先週出かけたのだが、天気がすこし悪かったのとパンを買い忘れたせいでもう一度出かける予定でいたのだ。

うっかり道を間違えて294から118へ抜けてしまって下郷へ入ってしまって少し遠回りになった。昔と違ってナビに頼る癖がついたので、慣れた道だとナビを作動させずに道を間違うことが度々ある。目印とかも以前は一発で記憶していたのに、今は何度通っても覚えないのは歳のせいばかりでもないだろう。

ゆっくり若松市内に抜ける。喜多方へ抜けてラーメンという手もあったが去年ラーメン食べてゲロゲロになってからちょっと苦手になってる。

コンビニのおにぎり新作が好きなので車中で食べながら走る。

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49に入ってから目指す長浜のはくちょう号が見えた。

コロナ禍でいったん運航停止になったもののクラウドファンディングやらで別会社で運航再開にこぎつけたのはうれしいニュースだ。

 

しかし目的ははくちょう号でもかめ丸でもなく本物の白鳥とカモである。

休日でもあって、多くの人が湖岸にあつまっていた。

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コンビニで買った食パンを開けるとさっそく餌を撒き始める。

ひとつひとつちぎっては投げちぎっては投げしてると面白いように寄ってきてはパンをついばむのだ。それがやたらにかわいらしくて夢中になって与える。

ここのカモは人慣れしているので足元まで平気で寄ってくる。駐車場に群れている時でさえ車が入ってきても逃げないのだ。

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ひょこひょこした歩き方なのか、太くてまるいくちばしなのか、その不思議な魅力にメロメロである。パンを手に持ったまま直に与えている人もいる。

白鳥も一羽飛んできたのだが、こいつはカモと違って「どれ、しゃぁない食ってやるか」といった風情でめんどくさそうに首をゆっくりと振って餌をついばむ。一羽しかいない白鳥にみなこぞって餌をあげるのだからあわてる必要はないのだ。怠慢な動作でもたらふく餌が食えるのだ。

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それに比べるとカモの必死さは応援したくなる。実は前日かなりイヤなことがあってクサクサしていたのだが、一生懸命なカモがみんな吸い取ってくれたようだ。雪の残る山々をバックにした風景も心が和む。

遠回りしても来たかいがあった。

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帰りがけに浜のほうを振り返ると近くの売店でパンらしきのを買っている人がいた。

ああ、売店が近くにあって餌が買えたのね。