「まんぷく」やっと終了 なんと次回再放送枠は「おしん」

 当初の予想とうらはらに福子は「ぶさいく」のままでした。
もちろんドラマの設定上ブサイクのままだったわけで、安藤サクラはその魅力を封印してポンコツ脚本のとおりに多少ぬけたような女を完璧に演じきっていました。
普通朝ドラ主人公は幾多の苦難を乗り越えて、人間的に成長して、それが次なる難関へ立ち向かう武器となり、主人公やそれを取り巻く人々までがより成長していく過程を描くのが朝ドラの本則かと思っていた。萬平と苦労をともにするうちに福子は成長し、学生時代のぼんやり天然系は影をひそめ大人の女に成長してその美貌と色気をふんだんにかもし出していくのかと思ったら最後までそのまんまで、ほんわかしながら変な笑顔を見せるばかり。
時代とともに「努力」とか「根性」はもちろん、知恵や勇気で立ち向かうなんてのは流行らなくなって、最近のドラマはもともと才能がある者が、なんとなく仲間内でアハハオホホとやってるうちにうまく行っちゃった的な成功物語になってる気がする。

 どういでもいいけどインスタントラーメン編でさえグダグダ長いのにカップヌードルでまたも同じ手法でグダグダ引き伸ばしばかりなのが苛立つ。壇蜜の踊りも娘の恋愛も要潤の弟子のグダグダも一応のちのち関わり合ってくるんだが、長すぎる尺取りすぎで会話もつまらなく退屈この上ない。本編のヌードル開発も会議の一言一句までのんびりやる必要があるのかいな。問題点をクリアーしてから、さり気ない会話のなかで秘密を解き明かすのなら見ごたえもあるしテンポよくて飽きないのだが、意地悪くグダグダ進めた上にちょっと進むとまた関係ないシーンへ移行する。これは脚本家の意地悪なのか、視聴者に恨みでもあるものかと勘ぐってしまう。良心の欠片があればこんな脚本は書けないはず。終盤も「浅間山荘事件」は書けないにしてもエピソードをふくらませてもっと楽しくすることは出来たはずなのだ。プロならば。
今、NHK大河ドラマを潰しかけてる脚本家が朝ドラにかかわって以来おかしくなってる気がするのは考えすぎか。脇の連中のエピとかは視聴者の想像に任せればいいのに喫茶店やらスナックやら余計なつまらないシーンが多すぎ。デジャブのように同じシーンの繰り返しばかり。

インスタントラーメンがうまく出来ない
今夜は天ぷらよ
それだ!おまえのおかげだ福子
まんぺいさん…

ヌードルの容器が見つからない
息子よ、発泡スチロールよ
おまえのおかげだ福子

ヌードルのフタが…
飛行機に乗ったときのナッツ姫が
おまえのおかげだ福子
夜中に売ってる店があれば
おまえのおかげだ福子

いま何かが頭に浮かんだような気がする
おまえのおかげだ福子

 素晴らしき夫婦愛はわかりますがひつこくないですか。
最終回の一回でいいんです感謝の言葉は。社員たちの感謝の言葉もあまりにも安っぽくなりすぎて白けてしまいました。
ドラマのサイトで見れるマンガのほうがすっきりしておもろいわ。
安藤サクラの良さがわかってもらえるようなドラマでなかったことが残念。でもまあ終わってしまったからもうどうでもいい。これで潰される安藤サクラでもないだろうし次の作品に期待です。

 さあて、来週からはなぜか評判の悪い広瀬すず主演で微妙なところですが、それはどうでもいいんです。15分からの再放送枠は「おしん」が始まります。HDDもしっかり空けておきました。
1年間のロングランですが退屈させない優良なドラマです。「まんぷく」の脚本家にもぜひ見て欲しい、100回くらい繰り返し見ればまんぷくの脚本を書いたことが恥ずかしくなって生まれてきたことさえ後悔したりして。つーか、しろ。

 当分日清食品はいらないや。と思って買った明星チャルメラが意外な旨さで感激。進化していた。これから当分ははチャルメラを追う。