洗濯パンの交換と洗面台の塗り替え

  以前から気になっていた洗濯パン。洗濯機の下の水受け部分。。当初は何色だったか記憶にないが二十数年ですっかり茶色っぽくなってしまった。普段は必要もないが何かの加減で排水があふれてきたりすることもあるので無くてはならない。

洗面台のボウル部分も同じく変色や汚れで汚く見える。

しかし本当に気になるのは剥がしかけのシミの出ている壁紙なのだが。

 2年前に脱衣所の壁紙は二階のトイレからの水漏れシミができていた。J〇のお高いけど保証が万全だというふれこみの保険に加入していたのでそれで直そうとしたものの、査定会社の人が保険は効かないと言ってリフォーム会社の人を驚かせていた。すでに120万もの保険金を払い込んでいたのに1円も下りないので詐欺にでもあったようにショックを受けた。この保険そりゃあJ〇にとっては「無敵」である。すかさず解約の手続きをとったものの、解約手続きに来た職員が「ずいぶん払い込んであったのにこれしか戻りませんねウッシッシ…」と笑いながらお茶菓子を美味しそうに食べて帰っていったのにもムカつくし、お前に言ってもどうせわかるまいと云った馬鹿にしたような顔で、保険が下りない理由さえも説明せずに帰っていった査定人も腹が立つ。思い出すと腹がたつので必死に忘れた。業績不振で統合に次ぐ統合で近所の営業所ですら日に日に職員の数が減っていってるのだから保険金など払うすべもないのだろう。詐欺にあったと思ってあきらめるのだ。

悲しみに暮れて数年、ようやく立ち直って脱衣所の補修をやる気になったところだが、今度は壁紙が値上がりしていた。70%OFFが普通だったのに、軒並み60%OFFでしか出していない。コロナのせいかロシアのせいかわからんがショックである。10月にも再値上げのうわさもあってブルーになる。

 

 とりあえず薄茶色っぽい洗濯パンを交換だ。外しにかかったのだが排水トラップがきつくて回らず外れない。アパートのリフォームで身に着けた高度なテクニックを駆使したのだが如何せん回らない。パンごと外してしまおう思ってもパンを止めている壁際のネジも外れない。スキマ用の専用工具を買ってきたがそれでも動かない。よくよく調べてみると、なんと最初からネジが入っていなかったのである。すべてのネジが外れていることにあらためて気付くと今まで持ち上がらなかったパンがあっさり持ち上がるから不思議である。

引きずりだしたパンの裏側からトラップを外しにかかったのだが、これもいくら回しても外れない。悪戦苦闘、古い自転車チューブを絡み付けて回すこと数分(体感数時間)ようやく外れた。きっとレスラー副業の職人がちからまかせにギリギリ締めこんで取り付けたに違いないのだ。

塗り替えるなら数百円で済むのだが、ネットで5,600円の新品が見つかると面倒だから交換することにした。正方形のサイズなら2,700円からあるがクッションフロアの貼ってない下地が出てしまうので同サイズを設置。

やっぱり新品はいいなぁ。試しに流した水もふわふわと流れていく。きれいに排水溝まで流れるわけではないけど、まあ良しとしよう。

白く輝く洗濯パンを取り付けた後に何度も何度も眺めて悦に入る。DIYで節約できた金額を計算しながらほくそ笑む。これこそDIYの醍醐味である。

 

 洗濯パンがピカピカになると今度は洗面台の樹脂の部分が汚いのが目立つようになる。これも洗濯パン同様に色づいているのだ。乱雑に歯ブラシやら毛染めやらを置いてあるので余計みっともない。ていねいに磨いて汚れは落ちても茶色に変色したのは消えることはない。

樹脂の棚部分を外して自作の木製の棚をつけることも考えたが、面倒なのと資材もやっぱり値上がりしてるので塗り替えに決定。

試し塗りをしてみるとプライヤーは必要ないようだ。壁、陶器や鏡部分に養生だけしてスプレーを吹きまくる。マスクを二重にしてもシンナー臭いのは避けられない。ヨガ教室で習った呼吸法を応用しながら、時々外に出て深呼吸を何度も繰り返してなんとか塗り終える。窓全開で換気扇と扇風機をフル回転していたので臭いはこもらずに夜までは消えた。

陶器の洗面ボウル部分は磨いてもとれない汚れがあるのでやっぱり再塗装である。ミッチャクロンを厚めに塗って(あまり厚めには塗らないほうがいいらしい)スプレーを二度塗り。ざらついた部分は細かいヤスリで仕上げる。

 仕上がりの良さにに惚れ惚れする。白く輝くその美しさときたらもう感涙ものではないか。これほどの天才的な腕をDIYで埋もれさせておくのは社会の損失ではないのか。

このまましばらく様子を見て、汚れや傷がつきにくいようならアパートの洗面台も塗り替えてもいいかな。交換すれば数万から10万前後はかかってしまうから数百円で済むのなら考えてもいい、つうか考えることもないかも。アパート経営に見栄と驕りはご法度である。

度重なる地震でボロボロの壁。やっぱ隅っこが被害を受ける。今回もパテ埋めでごまかし。

パン交換とクロス貼り替えて明るくなった脱衣室。

  きれいになって気をよくしたところで壁紙も張り替えることに。前回用意していた壁紙が残っていたのでそいつで張り替える。柄合わせが難しいのでアパートには一度使ったきりである。

今回は腕も上がったと思って試したけど、やっぱり柄が全然ズレている。足りなくなったのでもうちょっと簡単に思えるスヌーピー図柄を試してみるがこれもズレまくり…というより始めから合わせる気さえなかったようなテキトーさだ。

つくづく才能がないのかと肩を落とす。

まあでも自分の家だし、裸眼視力は0.3なので問題ないかもしれない。もうなんか気力が無いのよね、飽きたのかもしれない。

でも新しいのに張り替えると気分がいい。

 

 数日後、洗面台になにげに置いていたゴム手袋を片付けるとなんか「ベリッ!」って……

陶器の塗装は完全乾燥まで数日見たほうがいいみたい。