トイレの詰まりと40円の請求書

 去年ネットで買った洗剤を4日間使ってようやく流れが良くなったトイレだが、年末からまた詰まるりやすくなった。別に危険物を流しているわけでもないのに不思議である。2階のトイレはほぼ自分専用なので詰まろうが汚れようが気にしなくてもいいのだが、やはり流れの良いに越したことはない。
連日ヨーグルトを食べて、タンクにはトイレにドボンを入れてブルーの液体が奥まで届いて汚れを落としてくれたのか、数日後ようやくスムーズに流れるようになった。水位も上がってきてまあまあのところでふわりふわりと蒼く揺れているのを見て心穏やかになる。
 40円の請求書が届いたのでネットで支払う。先月の残高不足でクレジット会社から請求がきて支払って安心してたら40円足りないぞと年明けから手紙と電話で怒られてしまった。
今年は老後のことを考えて不動産投資でもしようかと年末ころからいろいろ調べていた。今やネットに情報はあふれてる。隣町にそこそこ行けそうなアパート一棟を見つけるものの、中古の区分マンションみたいに現金で買うわけにはいかない。
残高不足や40円の請求書が来るような男にローンが通るとも思えないし、かりに通っても買った途端に空き部屋だらけになって家賃も入らず、ローンは払えないことになったらどうしよう。コツコツ払っていても梅田銀行みたいに貸し剥がしで突然の差し押さえに来られても困る。ましてウチはわずかな家電ぐらいしかないから銀行も困るだろ。やっぱり自宅の抵当はまずいなと朝ドラ見ながら考える。かといってウン千万を借りることなど「スルガショック」の後では余計に厳しいようだ。
でもあそこが手に入れば年間500万の収入か…と、獲らぬ狸のキャッシュフローで夢を見て、すでに手に入れた気になって、いそいそと新車の初売りを見に行ったりした。やっぱり時代はハイブリッドだよな、わくわくしながら新車を眺めてるとコンパクトカーでも200万オーバー。ハイブリッドやらナンチャラペダルは高いのだ。ガソリン車との価格差が40万とか、私の10年分のガソリン代に匹敵する価格に愕然とする。
もっとも自動車税やらなにやらの減税分もあるし、モーターのトルクフルな走りとかガソリン車にない魅力もいっぱいあるのだろうが、それにしてもガソリンを食わないわけでもないのでハイブリッドの実燃費20km/㍑で年3000km走るとしてガソリン代が19,500円。(当月レギュラー価格130円計算)今の車の燃費9km/㍑の年間ガソリン代43,290円を引くと差額23,790円。それで車体価格差40万円を割ると約17年でもとが取れる計算になる。
車はわりと長く乗るタイプなのだが、17年は遠すぎる、雨の夜にはなおさらだ。

 そんな夢のないことばかり考えてしまって結局、不動産も新車もなにも買えないのではないか、今年も変わらずに小金を稼いではあちこちの支払いをして、老後の心配をしながら、ちまちました暮らしをしてゆくのかな。
こんなときに迷わず一歩踏み出せる人間はやっぱりすごいよなと悔しいけど思う。金持ち父さんとかに書かれてることはわかりきったことじゃないかと馬鹿にしてたけど、いざやってみようとなると一歩も動けない自分がいる。40円の請求書の裏に書かれた、数千万単位の真剣に書いたこまごまとした計算式が恥ずかしくて虚しくて…

 あ、また暗くなっちゃった。明るい話題を書こうとしてトイレネタから振ったのに、なんかこう性格が滲み出るみたい。すんません。

 


 燃費計算追加
同じノートのガソリン車と比較するのがスジだろうと考えた。
ノートのガソリン車が実燃費16km/㍑で24,375円。差額が4,875円を40万円で割ると82年となる。
82年乗らないともとが取れないのかよ、計算違いかなと他のサイトを見てみると車体価格差は29万で年間444kmで計算してる人がいて37年とはじき出してる。
どっちみち気が遠くなる年月なのでどうでもよくなった。